チェルシー3-1リーズ マンマークを打ち破った個人技
プレミアリーグ第11節 リーズ戦レポ
非常にエキサイティングなゲームでした。
基本リーズの守備は、バンフォードがCBの間からプレッシャーをかけ、2列目以降は基本マンマークのいつもの構造。
相手のマンマーク守備に非常に効いていたのが、セビージャ戦4ゴールのジルー。
相手の守備の構造上、CBにある程度時間が生まれる中でのチアゴ・シウバの運び、降りていくマウントやハヴァーツに食いついてくる守備を利用して、縦パスのコースを作り出しやすいので得意のポストプレーが活きていました。
もちろんリーズも折り込み済みで、縦パスのコースが開こうともCBがガンガンプレッシャーをかけに行くのですが、それを凌駕するジルーのタイミング、フィジカルは流石。
ジルーが降りて開けたスペースにWGのツィェク、ヴェルナーが積極的に狙う引き出しの関係で何度かチャンスを作っていました。
1点目のシーンではハヴァーツの素晴らしい相手の死角で受ける動きから、ツィェクが溜めて上がってきたジェームズのクロスからジルーのゴール。
このシーンもハヴァーツの動き、ツィェクが中に入ることで、外のレーンは完全なハディソンとジェームズの走り合いになるマンマークの裏をついた動きが連続して見られたのは良かったです(*´∀`)
守備では素晴らしいプレスから相手のミスを生み出せていました。
基本は相手CBにジルー+WGのコースカット。
WGの山を越すメリエからのパスにもしっかりIHやSBがマークを捨てて押し上げる動きは素晴らしかった👏👏👏
しかしカウンターや局面で数的優位を作られるシーンは怖さを感じましたね。
リーズやアタランタのようなある程度マーカーを決めるチームは、トランジションの走り合いで優位をとるだけで相手がついていけないんですよね。
失点シーンもハヴァーツのマークについていたフィリップスがサイドまで流れてからのスルーパス。
普段だとジェームズが守るゾーンですがハディソンについており、ハヴァーツもあそこまで戻れというのは酷すぎますし、トランジションの一瞬でチャンスを作る意識はビエルサのチームらしいですね。
カウンター呑みならず、相手IHのダラス、クリヒが色んな所に顔を出すので、マウントやハヴァーツもどこまでついて行っていいのかわからず、局面で数的優位を作られていました。
オープンな見応えがある展開の中で、コーナーキックからズマのゴール。
この試合の勝因の1つとして、セットプレーで優位を取れていたのは大きい。
特にジルーとズマ。
ズマは今シーズン4点目ですが2桁狙えそうですね!笑
後半にパフォーマンスが落ちるのはリーズの特徴ではありますが、マウントやカンテがかなりタフな守備を行えたのと、代わって入った選手のジョレンテやポベダから怖さを感じなかったのは大きかった。
3点目はヴェルナーの流石のスピード、スタミナからプリシッチのゴール。
やはりヴェルナーのカウンターの威力は半端ないです笑
感想
シティやアーセナルがリーズに苦しんだのは縦パスのコースはあれど後ろから潰されてしまうことだと個人的には感じていたのですが、チェルシーにはジルーがいるんです!
それぐらい素晴らしいパフォーマンスでしたし、CF争いは更に激化しそうですね笑
ジルー以外にもWGの斜めの抜け出し、SBとの内外を使った攻撃は、相手の虚をつく工夫が見られました。
あとはチアゴ・シウバの持ち運び、ズマの空中戦などCBのそれぞれの色が濃く出た試合でしたね。
相手のCB、ジョレンテがミスを連発してくれたのも大きかった。
途中からの煽りは流石に可哀想でしたが笑
守備ではプレスはほんとに素晴らしかったですし、カンテ様様ですね。
流石に相手のIHやSBにどこまでついて行けばいいのか迷ってしまうシーンは多々見受けられましたが、リーズ相手なら仕方ないです笑
ツィェクの怪我とヴェルナーのモラタ化が心配。