サウサンプトン戦 見えたプレスの狙いとビルドアップの課題

お久しぶりです！czです。

この度からまたチェルシー戦レポを復活したいと思います！

また過去の試合のレポも載せていきたいと思います！

今回はサウサンプトン戦。

2月のレスター戦ぶりの更新です。

①5レーンを整理した攻撃
チルウェルが高い位置を取りマウントがハーフスペースに入ることで、チルウェルのクロス、マウントの技術も光る補完性抜群の配置でうまく幅を使いながら、ヴェルナー、ハヴァーツ、プリシッチらが流動的にポジションを交換しながら攻撃出来ていました。

得点シーンもハヴァーツやヴェルナーがサイドに流れてジョルジーニョ、プリシッチに前を向かせるようなプレーが出ていて良かったですしジョルジーニョの必殺パスは流石でした。

②狙いを持ったプレス
ヴェルナーがCB間に入りコースを限定、ハヴァーツ＋ジョルジーニョorカンテで相手のボランチを押さえながら中央を消しつつプレッシャーを掛けれていました。

相変わらずマウントの相手SBについて行く守備、チルウェルが釣りだされた内側に走られた時のカバーと守備意識は流石です。

プリシッチも守備意識は流石ですがブロックを作った際に外側のSBが気になるのか外側に寄せすぎてハーフスペースを使われてしまうシーンもあったので改善点はありそう。

ジョルジーニョ＆カンテの縦横のスライドの負担は心配。

しかしダウンスリーを作られた際にヴェルナーのタスクが定まらなかったり、例えば4-3-3のIHが降りてくるビルドアップなどに即座に対応できるかは不安です。

③ビルドアップの不安
これは開幕から気になっているのですがなぜ2CB＋2ボランチでビルドアップするのか。
コバチッチとジョルジーニョの同時起用なら個人技でプレスをいなせますが、リスクも大きい。

それならジョルジーニョやアスピリクエタを含めた3バックの回しが上手くいっているのに何故か途中で辞めてしまう点。

今回の試合も2ボランチが相手の2トップにコースを切られていますし、サイド経由で受けようとしても距離が近いので相手のトップにすぐパスコースを抑えられてしまうこと、なんせ縦パスのコースを自ら消してしまっている点などなぜ後方で数的優位を作らないのか疑問です。

特に後半、相手が点を取らないといけない状況で前から同サイド圧縮の守備に対しプリシッチ、マウントが常に外に張っているので得点シーンのようなポジションチェンジが少なくなったことで、ジョルジーニョが前線の選手の落としで前を向くレイオフのシーンが少なくなり、ズマやクリステンセン、ケパからは効果的にハイラインの裏やサイドチェンジを狙う意図的なロングボールがないのでショートパスばかりで狭いサイドに圧縮されていました。

昨シーズンはプレスに苦しんだらジルーやマルコスアロンソの空中戦の優位性がありましたが、今のチームだとハヴァーツ以外は厳しいのでポジションチェンジなど工夫は必要そうです。

④不安な守備陣

相変わらずケパったのは仕方ないとして、気になっているズマの懸念点が出ました。

ズマは確かに身体能力やヘディングは物凄いです。 しかし身体能力に自信がありすぎるのか無謀なインターセプトを狙うシーンが多く、単純なビルドアップ能力も疑問です。

別にズマが悪い選手とは思ってまいませんが、3バックで判断の悪さを補完するか、横にチアゴ・シウバのような選手が必要ですね。

個人的にはリュディガーを起用して欲しいのですが何があったのか。

ドイツ代表でスタメンフル出場する選手ですし、身体能力も高く無理が効き、足元面も自分が見てる限りはいいのでなぜトモリやクリステンセンより序列が低いのかは本当に謎です。

⑤ツィエクデビュー＋リースジェームズIHの可能性

ついにツィエクがデビューしました。
出場時間自体は短かったものの随所にセンス溢れるプレーが出ていました。
切り替えの守備も流石です。

そしてこの試合リースジェームズがIHの位置に入りました。

正直リースジェームズは守備は軽率ですぐに足を出してしまう面やクロス対応の部分で不安があります。

そこを中盤起用することで守備の負担を免除しツィエクがWGの位置から中に入ってくる動きにあわせて、リースジェームズが逆に内側からオーバーラップして得意のクロスを生かせる形なんかは実現すると面白いオプションになると思いますし、やっぱりアカデミー上がりの選手には頑張って欲しいです。

感想
3失点目は仕方ないとしても2失点はどちらも自分たちのミスから生まれているので勿体なかったですね。

とりあえずヴェルナー＆ハヴァーツはゴールを取れて良かったです。

次節はマンチェスターユナイテッド。
昨年ダブルを食らっているので今度こそは勝ってほしい！！