チェルシーCLバイエルン戦 2leg 大敗の全て
CLバイエルン戦レポ
まずは1st legからの問題点
①相手のCM、CBを切りながらのプレスに、空いたWBにカバジェロが蹴り分けれなったこと。
②相手の2CMが変則的に降りてくるビルドアップについていけなかったこと。
この2つが個人的な問題点だったが改善できていたのか?
答えはNo。
①については、チェルシーの構造的に完全なマンマークだったのでキーパーの蹴りわけについてはあまり気にならなかった。(もちろん悪い意味で、はめれられていた)
そして②についても1st legから何も学ばないランパード。
前からプレスにいく姿勢は見せるが、どうしてもレヴァンドフスキのところで優位性をとられるので、DFラインはそこまでハイラインにできないと考えたのか、間延びがものすごいことになっており、バークリーとエイブラハムともう1枚、降りてくる相手CMに誰がついて行くのか定まっておらず、面白いようにボールを回され、マウントやオドイもプレスにいくので、SBとSHの間をとる相手SBに中盤経由や後方からのサイドチェンジでガンガン使われていた。
そして中盤の広いスペースをカンテ、コバチッチだけでカバーしないといけない状況でビルドアップも制限できないとなると勝ち目があるわけないし、積極的に見えるがDFラインの低さのとおり消極的なランパードの采配にガッカリ。
1st legの問題を解決出来ず、更に2nd legの問題がもう2つ。
それは相手のSB裏とジルーとアラバのエアバトルでの優位性。
これに関しては1st legは比較的実行出来ており、チャンスも作れていたのにも関わらず使わなかった。
まあ怪我人(主にプリシッチ、アスピリクエタ、ペドロ)と累積者(ジョルジーニョ、マルコスアロンソ)の影響もあり3バックで相手SBの裏をWBが狙える構造じゃなくても、その方法はいくらでもあるし、ジルーを使わないなら尚更。
それが今回のテーマにも上げたストライカーの役割(エイブラハム)について。
ランパードは基本ストライカーには持ち場所も離れさせたくないのか、レヴァンドフスキやベンゼマがやるサイドへ流れる動きが基本ない。
確かにジルーならポストプレーで優位性が取れるから持ち場所を離れないのは分かる。
しかしエイブラハムで効果的なポストプレーができるかと言えば疑問ではあるし、高い位置をとる相手SBの裏を素早く狙うには構造的にオドイでキミッヒ相手に優位性をとるしかないので、エイブラハムには期待していたのだが、ジルーと同じポストプレーに徹しており、キープ出来る場面も何度かあったが基本は厳しい。
なので狭いサイドで高い技術を発揮しないとチャンスを作れておらず、前半に1回あった大きくサイドチェンジする場面もなく、個々のレベルでも、戦術的にもハンジバイエルンにはこの点差も納得。