ローマ対バルセロナ 奇跡の大逆転とバルベルデの狙い
UCL 17-18season round8
AS Roma VS FC Barcelona
いつの試合や!って感じですね笑
ファーストレグ1-4の敗戦からセカンドレグ3-0の大逆転でローマが1984年以来のベスト4を決めた試合ですね。
この試合はバルセロナの戦い方に非難が集まった記憶があります。
まずはなんといってもロングボールが多かったですね。しかしバルベルデ監督も狙いはあったと思います。
基本バルセロナの左サイドはイニエスタが機動力に優れているタイプでは無いので基本右サイドのピケからのロングボールが多かったです。
ピケのパスに合わせてラインをできるだけ引っ張ったスアレスがせってしっかりラキティッチとセルジロベルトがゲーゲンプレスを常に狙っていました。
ローマが非常に攻撃的なプレスをかけ中盤のナインゴラン、ストロートマン、時にはデ・ロッシまで前に出るので3CBと中盤のライン間がものすごく空くのでそこをロングボールのこぼれ球で狙おうとしたのだと推測します。
ショートパスだと前からの圧力が強すぎてスペースがないのでこの選択は正しかったと思います。しかしこぼれ球がほぼ拾えてなかったのでバルベルデ監督としては難しかったですかね。
あとはバルセロナの左サイドの攻撃、守備の構築が上手くいってなかった印象です。
攻撃時にはイニエスタがハーフスペースに入るんですがあまり人数をかけたくないのかジョルディアルバが上がらないので大外の高い位置のスペースを使う人が居ないので選択肢が戻すしかなくCBのファシオやストロートマン、シックにイニエスタが捕まってましたね。
守備に関してはWBのフロレンツィにイニエスタがついていけずアルバがついていたのでCBとSBの間が開いてしまってストロートマンやシックに上手く使われていました。
バルセロナは基本サイドバックを上げずにリスク管理できているんてすがジェコがボールを簡単に収めてしまうのでそこもバルベルデ監督としては誤算でしたね。
先制点のシーンではバルセロナがラインを上げていて裏のスペースが大きくあったのでデ・ロッシにもっとプレッシャーをかけたかったですね。去年のリヴァプール戦のセカンドレグもそうですが相手が前にどんどん圧力をかけてくる以上、前線のメッシやスアレスが守備をある程度免除されているのは最近バルセロナが敗退している原因のひとつかもしれません。しかしデ・ロッシとジェコはスーパーでしたね。
2点目のシーンでもラキティッチがゲーゲンプレスを狙っていてブスケツの脇をナインゴランに使われてジェコに抜け出されていました。この試合ラキティッチやセルジロベルトが前に出るのでイニエスタがスライド出来なかったことが痛かったですね。
3点目に関してもイニエスタに変わってアンドレゴメスが入るんですが相変わらずフロレンツィにジョルディアルバが中途半端について行って外に流れたウンデルに完全フリー状態でクロスを上げられていました。コーナーに関しては実況の北川さん曰く準備していたプレーだったようですがこの大舞台で決めきるマノラスは物凄いですね。
バルセロナに関してはバルベルデ監督の狙いは分かるんですがこぼれ球を拾えなかった場合にブスケツの脇が空いてしまうのとフロレンツィにアルバが出ていってデフェンスライン間が空いてしまったこと。後ろに人数をかけてリスク管理できるのにジェコに簡単にキープされてしまった事ですかね。
ローマ側は90分間落ちなかったプレスの強度、ブスケツの脇を狙い続けたナインゴランとストロートマン。相手のゲーゲンプレスを尽く無効化した3CB、フロレンツィ、コラロフを上手く使えたデ・ロッシの展開力ですかね。
この敗退からバルベルデ解任を支持するファンが増え始めた印象ですがバルベルデ監督もしっかり狙いを持って入ったと思いますしメッシ、スアレスが守備をしない中で良く戦っていたと思います。強いていえばフェルマーレンを入れた3cbかパウリーニョを使って欲しかったですね。