チェルシー3-1マンチェスターユナイテッド 快勝の理由とブルーノ対策
FAカップ準決勝 マンチェスターユナイテッド戦 レポ
好調ユナイテッド相手に3-1の圧勝!
この試合のチェルシーが相手チームのキーマン、Bruno Fernandes対策が素晴らしかったので紹介。
基本チェルシーはブルーノフェルナンデスをコバチッチorジョルジーニョでマンマーク。
相手のビルドアップ時は基本3トップ中よりで、WBにボールが入ったらプレスのスイッチをかけ、WBにWB、ボールサイドのWGがCBのコースを切りながらプレス、逆のWGとコバチッチorジョルジーニョで相手のCMをマークし、常にブルーノフェルナンデスに余ったもう1枚のCMがマークをつけボールサイドへの圧縮が早く、相手のFWにロングボールを蹴られても3CBが空中戦で優位に立てるので前半はほぼ相手の攻撃をシャットダウンできていた。
しかしこの守備がハマっていた理由としてユナイテッドの日程の厳しさと、リーグ戦のスタメンがほぼ固定が響きイージーミスが多く特にラッシュフォードの動き出しの少なさが目立った。
そしてもう1つはWBの人選。
チェルシーはアロンソは言わずもがなWB最適性の選手で、ジェームズに関しては浅い位置からのクロスも出来るし常にウィリアンや後方のアスピリクエタのサポートがあるので不自由なくプレーできていたのに比べ、ユナイテッドはワンビサカとウィリアムズで、前者は守備のスペシャリストであり攻撃でアクセントを加えられるかといえば微妙。
後者はチェルシーの同サイド圧縮に苦しみ、ロストが多く、上がっていくタイミングも悪いことからWBの質で勝てていたのも大きい。
そして1番はブルーノフェルナンデスがマークにあった際、前線の動き出しの悪さが目立ち、ポグバのような無理なキープやサイドチェンジができる選手が他に居ないのはユナイテッドの課題だろう。
お互い最後の場面で攻めあぐねる中、この試合の先制点は前半アディショナルタイム、ラッシュフォードがアスピリクエタについて行かないのでサイドで数的優位を作り、抜け出したアスピリクエタのクロスにジルーのゴール。
このシーンもラッシュフォードの守備意識の裏をついた素晴らしいオーバーラップはさすがアスピリクエタ。ジルーが簡単に前でフリックできたのはリンデロフの疲労を感じた。
そして後半はユナイテッドは4バックでスタートしたが、ウィリアムズの軽率なパスをカットしたマウントのシュートをデ・ヘアがファンブル。
このシーンもボールサイドと逆のマウントのインターセプトが素晴らしく、デ・ヘアのミスがあったが2点目を取れたことにより相手にボールを握らせてもいい展開に出来たのは大きい。
2失点目により慌ててポグバとグリーンウッドを投入するも、ブロックを引かれた時に効果的な動きができないマルシャルとラッシュフォードや肝心のブルーノフェルナンデスがサイドに流れてしまい怖さ半減してしまい、ポグバはコバチッチがタイトにマークできていたので為すすべなし。
一方チェルシーは攻めあぐねるユナイテッドのサイドバックの裏をつきながらチャンスを作れていて、セットプレーの流れからオウンゴールを誘発し3点目。
終盤にオドイの軽率すぎるファールからPKを取られ失点。
オドイの守備については、今シーズン2-2で引き分けたレスター戦でも同じですぐ足を出してしまう守備が多く相手サイドバックの上がりについていけないシーンが目立つ選手で、守備にはまだまだ改善の余地がある。
しかしこの試合、スタメン固定andに中2日の影響かユナイテッドのパフォーマンスの低下が目立ったが、ズマやアロンソ、アスピリクエタのシステム上の動きは素晴らしく可能性は感じた。