チェルシーファンczのブログ

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チェルシー 0-0トッテナム 垣間見えたモウリーニョイズム

プレミアリーグ 第10節 トッテナム・ホットスパー戦 レポ

 

かなりハイレベルな攻防の応酬でした。

 

まずはシティ戦同様、トッテナムの組織された守備は手強かったですね。

 

チェルシーのマウント下がる→ヴェルナーが中に入る→チルウェルが高い位置を取る一連の流れは、4バックにかなり効果的で、ヴェルナーが中に入ることで相手のSBが中を気にして大外のチルウェルがフリーになるのですが、トッテナムの2ボランチのホイビュア、シソコが常にSB裏のハーフスペースをかなり深い位置まで埋めてくるので、ニアゾーンを完璧に閉ざされていました。

 

逆にその守備を逆手に取り、シソコ、ホイビュアがサイドの深い位置にポジションを取る際に、空いた中央のスペースを上手く使えなかったのは残念。

 

右サイドでは降りすぎずに相手の2トップの脇から運んで行ったコバチッチから中のツィエク→外のジェームズからのクロスで決定機を作りました。

 

その後もズマから直接高い位置のジェームズにパスをしてからクロスを上げるシーンを見ると、IHが降りすぎず、相手の中盤を深い位置に戻らせない動きは効果的かもしれませんね。

 

今日ほどジルーを見たい試合はないくらいショートパスで崩す際はポストプレーが鍵になる試合でしたし、遠方攻撃を使うなら尚更。

 

その中でもエイブラハムの守備→マウントのトランジションの走りからヴェルナー、重心が低くなりすぎた2ボランチの手前からマウントの決定機は惜しかった(T^T)

 

守備では相手のビルドアップに対して、エイブラハムかSBを切りながらのWGでプレッシャーは掛けれていましたが、明確に高い位置で奪う意識はあまりないのか、中盤の脇のスペースを何度か使われていました。

 

途中からのホイビュアのダウン3は、逆に3トップでマークできるのであまり効果的ではなかったですね。

 

引いた守備やトランジションの部分では流石のカンテに加え、コバチッチは前線へのプレッシャーからジェームズの所で挟んで奪うシーンが目立ちました。

 

ズマは空中戦でケインに起点を作らせず、チアゴ・シウバはアバウトなボールを全てマイボールに繋げてくれるので決定機はおろか、シュートシーンもほとんど抑えていました。

 

1度ヴェルナーのミスからのカウンターで決定機を作られましたが、ミス1つであそこまで持ってかれるのはレベルの高さを感じましたね。

最後のズマはマジでやめてくれ……(  '-' )ノ)`-' 

 

チェルシー4-1シェフィールド 個人評価とこれからの不安

プレミアリーグ 第8節 シェフィールド戦 レポ

久しぶりの失点があったとはいえ、ツィエクの全得点に絡む活躍もあり4初快勝!!

個人面で言うとまずエイブラハムのポストプレーがほんと安定してました。

下がってきてボールを引き出しつつ、WGのダイヤゴナルランを活かす動きや、相手の死角に入っていくプルアウェイの動きなど、去年のシェフィールド戦で中々出来なかった黒子のプレーをこなしていて嬉しかったです(*´ω`*)

得点も取りましたしヴェルナーにはない強みを発揮してくれました。

そのヴェルナーも左サイドでいい仕事をしていますし、特にカウンター時のダイヤゴナルの走りは誰もついてこれないですね笑

両IHは、後方のプレーメイクに2列目からの飛び出しとナポリ時代のハムシク、現役時代のランパードのような働きぶり。

バーンリー戦で気になっていたマウントの降りる角度も改善されていましたし、コバチッチも本職は左だと思いますが、右でも上々の活躍。主に飛び出す動きで目立っていました。

両SBは完全にストロングポイントに変わりましたね。

チルウェルは楔のパスも出せますし、クロスよりもゴールに向かっていくプレーが目立っていました。

ジェームズもツィエクとのコンビは抜群ですし、リヴァプールぐらいの破壊力はありそう。

ツイェクはキック精度がレベチですね笑

エバートンのハメスのように存在自体が1つの戦術みたいな所がありますし、守備も頑張ってくれるので替えがきかない選手です。

替えがきかないと言うとアンカーのカンテは流石の運動量、守備力に加えて、シェフィールドのサイドに人数をかけてくる攻撃に対し、必ずと言っていいほどカンテがスライドしてくれるので崩させたシーンはほとんどなかった印象でした。

失点時にツィエクと被ってしまったのは痛かったですがジョルジーニョと比べて守備の安定感は類を見ないですね。

両CBも数的同数な場面が結構ありましたがチアゴ・シウバの読みの鋭さやズマの身体能力でなんとか抑えれていました。

チアゴ・シウバの得点シーンではズマのスクリーンがうまく効いていましたね。

戦術的な面だと主にマウントが降りてきて2トップに対し数的優位を保てていましたし、広がった2ラインの間をロングボールで狙えるのも大きい。

もちろんチェルシーが素晴らしかったのですが、正直シェフィールドが前回対戦時に比べてかなり楽な相手に変貌していました。

前回0-3で完敗した時は、中盤3枚のズレを2トップの一角か、3CBが迎撃守備をする形で埋めていましたし、ハイプレスの練度も高かった印象でした。

しかしチームの情勢もあってかプレスをかけてくるシーンはほとんどありませんし、引いた守備が基本だとどうしてもWBを釣りだされたくないので、中盤が相手SBまでプレッシャーに行くので、低い位置でサイドチェンジするだけで簡単にズレが生じていました。

自慢のサイド攻撃も守備の重心が低いので厳しかったですね。

感想

途中からシェフィールドのレポになってしまいましたが、チェルシーは守備、攻撃とほんとにバランスがいいですね。

しかしココ最近の相手だと引いてくる相手が多いですし、プレスをかけてきたセビージャやサウサンプトンに苦戦を強いられていたのも確か。

次戦のニューカッスル戦以降は、スパーズ、シティ、アーセナル、ウルブズ、レスター、リーズと曲者揃いですし、チアゴ・シウバが出場しない試合もあると思うので少し心配しています(・ω・`)

チェルシー0-0セビージャ

ジョルジーニョを加えた3バックでビルドアップすることでジェームズ、チルウェルを高い位置に上げ起点を作っていた。

 

しかし低い位置でサイドチェンジを繰り返すと相手のIHもプレスに来るのでそこでアンカーの脇を意図的に狙うようなアクションがチアゴ・シウバ以外は出来ていなかったのは残念。

 

しかしメンディはサイドへの振り分けなどロングフィードの工夫を感じられたのは期待できる。

 

ビックセーブも連発しチームを救った。 

 

プレスではセビージャの種類豊富な3バック可変に中々ついていけなかった。

 

チェルシーがミドルゾーン起点に同サイド圧縮を試みるもキーパーのヤシンブヌ起点や単純なプレッシャーが足りず手薄な逆サイドに振られて数的不利を作られていた。

 

同サイド圧縮の守備で1番やっては行けないサイドチェンジをバンバンされていたので、逆サイドのウィングのポジショニングやチーム全体としてのインテンシティを工夫したかったが、相手のラキティッチ、グデリ、レゲスのビルドアップの動き、キーパーのヤシンブヌの技術、職人ナバスとアクーニャの攻撃参加はレベルの高さを感じた。

 

個人的な所だとヴェルナーはだいぶジエゴカルロスに苦しんでいた。

 

しかしジェームズやチルウェルが浮いた時のダイレクトな裏への抜け出しは流石で何度かチャンスを作っていた。

 

ジェームズは攻撃でも守備でもダイナミックなプレーを見せておりプリシッチが内側に寄ってくれるので、意味の無い偽サイドバックをやっておらず、本来の力を発揮できていた。

 

ハヴァーツはアンカーの脇を常に狙っていたが中々ボールが入ってこなかったので可哀想ではあった。

 

守備も相手中盤が流動的に動くので対応が後手に回っていた。

 

守備陣で言うとメンディ、チアゴ・シウバはパーフェクト。

 

特にチアゴ・シウバが入った時の縦パスの頻度やディフェンスの安定感は別格。

 

一方ズマも高パフォーマンスではあったがやはり後方からの効果的なパスがほとんどなくボールを受けるとすぐにチルウェル側を向いてしまうので相手のプレスの狙い所になっていた印象。

 

チルウェル、ジェームズも本来の攻撃力に加え守備も上々。

 

交代選手で言うとコバチッチはジョルジーニョとは違ったドリブルの持ち運びや狭い位置でのテクニックは流石。

 

感想
結果0-0で中々決定機も巡ってこず、今すぐにでも眠りそうになりながら見ていたのですが何とか観た後に中途半端に仮眠して大学と死にそうでした笑

 

現在daznでCLの配信がされていないのに加えUEFATVでも放送がないので泣く泣くTwitterで流れている試合を観ていましたがチェルシーファンは正規で試合を見れないので辛いですね。

チェルシー公式のサイトでもフルアーカイブではなくハイライトだけなので尚更。

試合内容で言うとセビージャはThe・いぶし銀。って感じでめちゃくちゃいいチームでした。

チェルシーのウィングがプレスの時に同サイドに寄るので手薄な逆サイドにナバスが上がってきて常に数的優位を作っていましたしビルドアップ、プレスもレベルが高かったです。

チェルシーは中々決定機も作れない中で守備陣は今シーズン初?ほぼミスなしでやっていましたしケパに比べてメンディの安心感は凄いですね笑

 

 

 

 

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チェルシー3-1マンチェスターユナイテッド   快勝の理由とブルーノ対策

FAカップ準決勝 マンチェスターユナイテッド戦 レポ


好調ユナイテッド相手に3-1の圧勝!

この試合のチェルシーが相手チームのキーマン、Bruno Fernandes対策が素晴らしかったので紹介。

基本チェルシーはブルーノフェルナンデスをコバチッチorジョルジーニョマンマーク

相手のビルドアップ時は基本3トップ中よりで、WBにボールが入ったらプレスのスイッチをかけ、WBにWB、ボールサイドのWGがCBのコースを切りながらプレス、逆のWGとコバチッチorジョルジーニョで相手のCMをマークし、常にブルーノフェルナンデスに余ったもう1枚のCMがマークをつけボールサイドへの圧縮が早く、相手のFWにロングボールを蹴られても3CBが空中戦で優位に立てるので前半はほぼ相手の攻撃をシャットダウンできていた。

しかしこの守備がハマっていた理由としてユナイテッドの日程の厳しさと、リーグ戦のスタメンがほぼ固定が響きイージーミスが多く特にラッシュフォードの動き出しの少なさが目立った。

そしてもう1つはWBの人選。
チェルシーアロンソは言わずもがなWB最適性の選手で、ジェームズに関しては浅い位置からのクロスも出来るし常にウィリアンや後方のアスピリクエタのサポートがあるので不自由なくプレーできていたのに比べ、ユナイテッドはワンビサカとウィリアムズで、前者は守備のスペシャリストであり攻撃でアクセントを加えられるかといえば微妙。


後者はチェルシーの同サイド圧縮に苦しみ、ロストが多く、上がっていくタイミングも悪いことからWBの質で勝てていたのも大きい。

そして1番はブルーノフェルナンデスがマークにあった際、前線の動き出しの悪さが目立ち、ポグバのような無理なキープやサイドチェンジができる選手が他に居ないのはユナイテッドの課題だろう。

お互い最後の場面で攻めあぐねる中、この試合の先制点は前半アディショナルタイム、ラッシュフォードがアスピリクエタについて行かないのでサイドで数的優位を作り、抜け出したアスピリクエタのクロスにジルーのゴール。
このシーンもラッシュフォードの守備意識の裏をついた素晴らしいオーバーラップはさすがアスピリクエタ。ジルーが簡単に前でフリックできたのはリンデロフの疲労を感じた。

そして後半はユナイテッドは4バックでスタートしたが、ウィリアムズの軽率なパスをカットしたマウントのシュートをデ・ヘアファンブル
このシーンもボールサイドと逆のマウントのインターセプトが素晴らしく、デ・ヘアのミスがあったが2点目を取れたことにより相手にボールを握らせてもいい展開に出来たのは大きい。

2失点目により慌ててポグバとグリーンウッドを投入するも、ブロックを引かれた時に効果的な動きができないマルシャルとラッシュフォードや肝心のブルーノフェルナンデスがサイドに流れてしまい怖さ半減してしまい、ポグバはコバチッチがタイトにマークできていたので為すすべなし。

一方チェルシーは攻めあぐねるユナイテッドのサイドバックの裏をつきながらチャンスを作れていて、セットプレーの流れからオウンゴールを誘発し3点目。

終盤にオドイの軽率すぎるファールからPKを取られ失点。
オドイの守備については、今シーズン2-2で引き分けたレスター戦でも同じですぐ足を出してしまう守備が多く相手サイドバックの上がりについていけないシーンが目立つ選手で、守備にはまだまだ改善の余地がある。

しかしこの試合、スタメン固定andに中2日の影響かユナイテッドのパフォーマンスの低下が目立ったが、ズマやアロンソアスピリクエタのシステム上の動きは素晴らしく可能性は感じた。

 

 

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チェルシー3-3WBA リースジェームズの課題と不安なランパードの修正力

20/21 Premier League第3節 WBA戦レポ

 

2試合で8失点の昇格組相手にまさかのドロー

 

 

守備

失点シーンはどれもアロンソのクリアボール、チアゴのボールコントロール、ジェームズのラインコントロールのミスとどれも個人のミスから失点してしまったのは残念。


アゴのミスは痛かったですが、ビルドアップは言わずもがな、特にクリアボールを無駄にしない所は流石ですね。

 

 

失点シーンに直接関わってる訳では無いですが守備組織の問題が2つ。

 

 

①ハイプレス時の弱点
ハイプレスをかけるということは相手に広大なスペースを与えるということなので、アロンソのスピードのなさ、ジェームズの簡単に足を出してしまう部分や守備時のポジショニングの悪さがより一層露呈しまい、CBのクリステンセンもカバー範囲はそこまで無理が効かないので、ハイプレスをかけるのならアスピリクエタはどっちかのSBで使って欲しいですし、カバー範囲が広くビルドアップもコンディションが良ければ物凄いリュディガーを干すのは疑問ですね。

 

 

②切り替えの守備


今回は前線に人数をかけているので、奪われたあとのネガティブトランジションで奪い返さないと行けない所で詰めが甘かったり、足が止まっていたりと簡単に裏の広大なスペースに侵入されていました。

 

特にハヴァーツや後半から入ったオドイは特に甘さが目立ちましたね。

一方マウントはほんとに守備の意識が上がった印象です。

 

 

攻撃

 

 

こちらは問題が2つ

 

 

①右サイドに重きを置きすぎて幅を使えていない

 

 

正直前半の攻撃事体狙いを感じなかったですし、ハヴァーツやヴェルナーが右に寄ってくる中でカンテも上がってくると逆にスペースを埋めてしまって攻撃が停滞してしまいますし、右サイドに人数をかけすぎて左サイドの攻撃が皆無でした。

 

 

②ジェームズの立ち位置
この試合ジェームズがクロスを上げるシーンが多かったです。しかしほとんどが浅い位置からのアーリークロスでそれが武器なのは分かっているんですが、相手のSHがかなり中に寄っていたのでもう3〜4歩くらい前の位置で受けるともっとダイレクトな攻撃に繋がっていたと思います。

 

 

現地ではアスピリクエタよりもジェームズの方が評価されているようですが、正直攻守のポジショニングや対人能力で甘い部分があるのでまだスタメンを譲るには早すぎる印象です。

 

 

まあハヴァーツやマウント中心にチャンスは作れていましたが、相手の中途半端なプレスや3ラインの間がかなり空いていたのもありチェルシーの攻撃が良かったというよりは相手の守備が整理されてなかったという面が大きくでていましたし、これがもっとコンパクトな守備陣系を敷いてくるチームだとただでさえ狭いスペースに人が集まることになるので難しいですね。

 

 

後半

 

 

後半からはシステムを4-3-3に変更。
コバチッチ、アロンソを下げ、オドイ、アスピリクエタを投入し幅を使った攻撃にシフトし、2点を奪取。

 

 

1点目も2点目もジェームズからのサイドチェンジを起点にマウントのシュート、オドイとハヴァーツのコンビネーションは1級品でしたね。

 

 

個人的には2点目のエイブラハムのハヴァーツにスペースを提供するサイドに流れる動きが嬉しかったです笑

 

 

〜希望が絶望に変わったランパードの修正〜

 

 

残り一点差の70分にチアゴ・シウバに変えてジルーを投入。

 

システムを3バックに変更し前線に人数をかける狙いだったのかこのシステム変更がまあひどかったです笑

 

ジェームズが3バックの一角となることで高い位置をとれず守備の甘さが目立ってしまい良かったクロスの形が消え、右WBにヴェルナーが入るのですがどちらも苦しいプレーしか出来ず、前線に人数をかけすぎて逆にスペースが消える前半と同じ現象が怒っており、良かった流れが一変、前半の失点シーン以上の自滅っぷりを監督がやってしまうというのはいささか失望してしまいましたね笑

 

 

まあ去年のホームのアヤックス戦や引き分けたアーセナル戦、敗れたシェフィールド戦でも不可解な修正はあったのでやはりランパードの修正力には疑問ですね。

 

 

このまま敗れるのかと覚悟していた中、アディショナルタイムコーナーキックからの流れでハヴァーツのハンドは見逃されてエイブラハムが同点ゴール!

 

 

これだけ苦しい試合の中で唯一の収穫が追いつけたことですかね。

 

以外と劇的なゴールが多いのはランパード仕込みの勝負強さなのでしょうか?笑

 

しかしアスピリクエタやリュディガーが序列が低いのは過去の活躍を見ていると悲しいですね。

 

 

 

 

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チェルシー0-2リヴァプール 王者相手に奮闘

2020/2021

Premiere League 第2節 リヴァプール戦レポ

 

 

主に前半

 

 

守備

前節のハイプレスはやめて基本は4-5-1のミドルゾーンにブロックを引く形。

 

 

リヴァプール対策としてSHのマウントとヴェルナーが上がってくるリヴァプールのSBにきちんとついて行き、引くだけではなくコバチッチ、カンテ、ジョルジーニョもハヴァーツに合わせて奪いに行くアクションも行えていた。

 

 

相手をしっかりリスペクトした上で守備は出来ていたと感じたし、特にマウントとヴェルナーのプレスバックの貢献度は計り知れない。

 

 

問題点としては、前節のレポでも触れた両サイドバックの対人能力。

 

特にマルコスアロンソのところで剥がされるシーンが目立ち何度も深い位置を狙われていた。

 

一方ジェームズはマウントやカンテに助けられていたとはいえ、マネにやられるシーンは少なかった印象。 しかし足を簡単に出す所やマークに集中しすぎて大外のロバートソンを見逃すシーンを見るとまだまだ改善点はある。

 

 

フルメンバーではないとはいえ、まだまだリヴァプールやシティにはブロック中心になってしまう現状なので開幕戦のような仕掛けるプレスに期待したい。

 

 

攻撃

①ビルドアップ 後方からの球出し

ここが攻撃では1番の問題点。

 

 

チェルシーのビルドアップはジョルジーニョコバチッチにかなり依存しており、リヴァプールの フィルミーノがジョルジーニョコバチッチをケイタがマークして両WGがCBにプレスをかける形に対して、出ていったWGの裏のSB、ケイタの裏のスペースを狙っているハヴァーツにCBやケパからボールが出ないので(ケパは来た当初は蹴り分けれていたが今は狙うシーンが少なくなった)ジョルジーニョコバチッチの馬力で何とか繋いでチャンスになるシーンはあったが、強い相手だと当然この2人を抑えられた上でのビルドアップを強いられるのでハヴァーツやツィェクの引き出すやヴェルナーの裏を狙うパスが供給できるチアゴシウバやリュディガーの活躍が待たれる。

 

 

②ハヴァーツのトップ起用
ヴェルナーではなくハヴァーツを中央で使った利点はかなり出ていた印象。


上背を生かしたポストプレーコバチッチについて行ったケイタの裏のスペースを狙う動き、ワンタッチで局面を変えるフリックなど強みは活かせていた。

 

 

③合わないヴェルナーとマウントのWG

 

前者に関しては仕方ないというかひとつの希望でもあるのだが如何せん動き出しが早すぎて合わないシーンが多々見受けられる。

 

これはヴェルナーよりも出し手の慣れとタイミングの理解があってくると得点を量産できそう。


ハヴァーツゼロトップなら尚更。

 

後者に関しては個人的にWGは❌

 

 

まあ相手にもよってくるし、メカニズムを整理すると活躍できそうだが今日のように強烈なプレスをかけてくるチーム相手だとポジションチェンジで内側に入ってくるタイミングもなく、外に張って仕掛けれる訳でもなく、スピードがある訳では無いので裏への走り出しが少ないという問題点があり、守備のタスクはこなせるが攻撃面ではプレスをかけてくる相手だと厳しい。

 

 

クリステンセン退場のシーンではヘンダーソンとマネが凄すぎたのもあるが、切り替えの場面でみんな下を向いていたのを見ると若いチームだなと笑

 


ズマのポジショニングにも改善の余地あり。

 

後半

 

 

後半に関してはあまり触れたくないのですがハヴァーツよりマウントを残したのはどうだったのかなとは感じた。

 

アゴ中心に面白いように回される中でカンテの仕事ぶりには感動。

 

 

ケパのミスはマネのボディフェイントは見事だったとはいえ痛すぎる。

 

 

ヴェルナーは個の力でPKを取りましたしトモリも良かった。

 

ジョルジーニョチェルシーに来て初めての失敗らしいですがアリソンがあそこまで粘るのはスゴすぎる。

 

 

感想

正直そんなに悲観するゲームではなかった印象でした。
前半のパフォーマンスは素晴らしかったですし、ヴェルナーを何度も抑えるファビーニョがスゴすぎる。

まあリヴァプール相手に1人少ない中で勝つなんて無謀ですし、チアゴ中心に支配される感じはCLのトラウマが蘇ってきました笑

 

 

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早くフルメンバーが観たい!

ローマ対バルセロナ 奇跡の大逆転とバルベルデの狙い

UCL 17-18season round8
AS Roma VS FC Barcelona

 

いつの試合や!って感じですね笑

 

ファーストレグ1-4の敗戦からセカンドレグ3-0の大逆転でローマが1984年以来のベスト4を決めた試合ですね。

 

 

この試合はバルセロナの戦い方に非難が集まった記憶があります。

 

 

まずはなんといってもロングボールが多かったですね。しかしバルベルデ監督も狙いはあったと思います。

 

基本バルセロナの左サイドはイニエスタが機動力に優れているタイプでは無いので基本右サイドのピケからのロングボールが多かったです。

 

ピケのパスに合わせてラインをできるだけ引っ張ったスアレスがせってしっかりラキティッチとセルジロベルトがゲーゲンプレスを常に狙っていました。

 

ローマが非常に攻撃的なプレスをかけ中盤のナインゴラン、ストロートマン、時にはデ・ロッシまで前に出るので3CBと中盤のライン間がものすごく空くのでそこをロングボールのこぼれ球で狙おうとしたのだと推測します。

 

ショートパスだと前からの圧力が強すぎてスペースがないのでこの選択は正しかったと思います。しかしこぼれ球がほぼ拾えてなかったのでバルベルデ監督としては難しかったですかね。

 


あとはバルセロナの左サイドの攻撃、守備の構築が上手くいってなかった印象です。

 

攻撃時にはイニエスタがハーフスペースに入るんですがあまり人数をかけたくないのかジョルディアルバが上がらないので大外の高い位置のスペースを使う人が居ないので選択肢が戻すしかなくCBのファシオやストロートマン、シックにイニエスタが捕まってましたね。

 


守備に関してはWBのフロレンツィにイニエスタがついていけずアルバがついていたのでCBとSBの間が開いてしまってストロートマンやシックに上手く使われていました。

 

 

バルセロナは基本サイドバックを上げずにリスク管理できているんてすがジェコがボールを簡単に収めてしまうのでそこもバルベルデ監督としては誤算でしたね。

 

 

先制点のシーンではバルセロナがラインを上げていて裏のスペースが大きくあったのでデ・ロッシにもっとプレッシャーをかけたかったですね。去年のリヴァプール戦のセカンドレグもそうですが相手が前にどんどん圧力をかけてくる以上、前線のメッシやスアレスが守備をある程度免除されているのは最近バルセロナが敗退している原因のひとつかもしれません。しかしデ・ロッシとジェコはスーパーでしたね。

 

 

 

2点目のシーンでもラキティッチがゲーゲンプレスを狙っていてブスケツの脇をナインゴランに使われてジェコに抜け出されていました。この試合ラキティッチやセルジロベルトが前に出るのでイニエスタがスライド出来なかったことが痛かったですね。

 

 

3点目に関してもイニエスタに変わってアンドレゴメスが入るんですが相変わらずフロレンツィにジョルディアルバが中途半端について行って外に流れたウンデルに完全フリー状態でクロスを上げられていました。コーナーに関しては実況の北川さん曰く準備していたプレーだったようですがこの大舞台で決めきるマノラスは物凄いですね。

 

 

バルセロナに関してはバルベルデ監督の狙いは分かるんですがこぼれ球を拾えなかった場合にブスケツの脇が空いてしまうのとフロレンツィにアルバが出ていってデフェンスライン間が空いてしまったこと。後ろに人数をかけてリスク管理できるのにジェコに簡単にキープされてしまった事ですかね。

 

 

ローマ側は90分間落ちなかったプレスの強度、ブスケツの脇を狙い続けたナインゴランとストロートマン。相手のゲーゲンプレスを尽く無効化した3CB、フロレンツィ、コラロフを上手く使えたデ・ロッシの展開力ですかね。

 

 

この敗退からバルベルデ解任を支持するファンが増え始めた印象ですがバルベルデ監督もしっかり狙いを持って入ったと思いますしメッシ、スアレスが守備をしない中で良く戦っていたと思います。強いていえばフェルマーレンを入れた3cbかパウリーニョを使って欲しかったですね。

 

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